超一流に学ぶ人生訓 稲盛和夫

いまこの1秒の集積が1日となり、
その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって
気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に
立っていたというのが、私たちの人生のありようなのです。
(京セラ・第二電電(現KDDI)創業者 稲盛和夫)

京セラを創業し、一代で大企業に育て上げた稲盛氏。その後もチャレンジ精神は旺盛で、

1984年には第二電電(現KDDI)を設立。当時、NTTが独占していた通信業界に風穴を開けました。

アメーバ経営など、独自の経営手法で知られていますが、実は出発点は技術者。

ファインセラミックスの概念を提唱し、従来に比べ高度な機能を持つセラミックスを開発したことで、

セラミックスの用途が拡大。半導体、自動車、産業機械などの幅広い分野で使われることで、

業績を伸ばしてきました。技術開発に携わっていた頃から「1秒」を大切にし、積み重ねてきたことで、

画期的な技術の開発に成功。さらに、1秒から1日、1日から1週間、1ヵ月と積み重ねていくことで、

8名でスタートした京セラを日本有数の大企業に育て上げたのです。創業時、京セラの現状規模は、

まさに稲盛氏にとって「手の届かない山頂」だったことでしょう。しかし、1秒、1日を大切にすることで、

その目標が見えてきて、そしていつしかそこに立っているもの。どんな大経営者であろうと、

日々を大切にしないことには、目標を達成することができない・・と、稲盛氏は教えてくれています。